教区活動報告

 

(活動報告)フェイスブック始めました。

今月の法話

~ 仏心(ほとけごころ) 

大興善寺 神原玄裕

  皆様は普段、お寺に行った際、どのようなお願い事をされていますか?
日々の感謝を伝え、自分以外の誰かを想う参拝はできているでしょうか。
自分の事だけを考えて参拝をすることは決して悪いことではありません。
しかし、私の考える参拝、祈りというのは誰かのためにするもので、そうあるべきなのではないかと思います。
仏教の説話に「天国と地獄の長い箸」という2つの世界で同じ長い箸(三尺三寸 約1メートル)を使った食事の話がございます。
地獄の食事を覗いてみると、食事を我先に食べようと長い箸を必死に使い、自分の口にご馳走を入れようとしますが全く食べることができず、箸が隣の人に当たり争いが生まれていました。
地獄は食事を目の前にして飢え、争いの絶えない世界でした。
次に天国での食事を覗いてみると、地獄と同じ長い箸を使い、向かいの人へ「どうぞ」と食事を口に運んでいました。
すると今度は食事を貰った人が「先程はありがとう、次は私があなたに…」と向かいの人同士で食事を楽しんでいました。
飢えも争いもない世界でした。 この説話からも自分のことばかりを考えるのではなく、相手の事を想い生きていくことの豊かさ、大切さを学ぶことができます。
では、どのような生き方をすれば相手のことを想う余裕のある心を持てるのでしょうか。
人間の心は様々な状況によって移り変わるもので、この移り変わりを仏教では六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天)の世界に当てはめて考えられます。
例えば人が困っているときにその人に対して手を差し伸べ、親切にする仏(天界)のような心の時もあれば、スーパーの安売りなどで商品を我先にと争う修羅や餓鬼の心、また、悪いことなどをしてしまう地獄の心。
同じ心のはずが仏様のような心の状態もあれば、地獄のような心の状態にもなるのです。
人間という漢字を見てみると「間」という漢字が入っていますが天界と地獄の間を行ったり来たりしているのが人間なのです。
仏(天界)のような心を長く保つことが他者のことを考える余裕のある心なのではないでしょうか。
普段の行いが悪く、争い事などをしていて、お寺で参拝するときだけ私を守ってくださいと祈りを捧げても、私は仏様の御加護を得られないと思います。
普段から自分の事だけではなく、相手を思い遣る心を大切にして仏様が見てくださっていると常に思い、仏様に見放されないよう、守ってもらえるように生きることが仏教の生き方なのではないでしょうか。
こちらのサイトを見てくださっている皆様はきっと仏様のような心、仏心を長く保つことのできる皆様だと私は思っております。
一隅を照らす、まずは自分から実践することが世の中を明るくする第一歩

令和7年度教区研修会


毎年恒例の教区研修会が令和7年8月29日久留米ニュープラザホテルにて執り行われた。75名ほどの参加があり盛会であった。

第1講


第1講は「子供の人権」という演題で真宗大谷派 光源寺住職 十時文雄師にご講義いただいた。小学生や中学生内での友達としての付き合い方、いじめに遭っている子供たちが出しているSOSを民生委員としてどう受け止めるか。いち早く対応出来るかということや、子供たちと共にひまわりを育てその種を風船に手紙を添えて付けて飛ばし、たくさんの方々と子供たちについて交流しながら子育ての応援をしていくお話をしていただきました。

第2講

 
第2講は「多様化する供養とお墓のかたち」という演題で礼拝空間デザイン室「TUNAGU」代表森口純一氏にご講義いただいた。最近の葬儀、供養、埋葬のかたちは多岐にわたり、多様化することで、寺院側といても様々な対応をしていかなければならないことを教わりました。

第3講


第3講は「災害時における自主避難のポイントセミナー」という演題でMS&ADインターリスク総研株式会社主任コンサルタント藤田草史朗氏ご講義いただいた。最近の地震や豪雨など甚大な被害が多発する中、寺院側といても様々な対応をしていかなければならないことを教わりました。

菅原道眞公御神前法要

光明供錫杖勤修

法儀声明研究会が出仕


令和7年2月25日太宰府天満宮本殿に於いて菅原道眞公御神前法要が勤修された。2月25日は道眞公の祥月命日にあたり、毎年九州教区の各部内寺院にて法要を勤修している。今年は法儀声明研究会の会員が担当し十数名の僧侶が参集した。仮本殿の天満宮にはたくさんの国内外の参拝客で賑わう中たくさんの参拝者の姿に道眞公がお喜びになられているかのようであった。

教学布教研究所所長川口一道師が導師に


コロナ禍が収束したくさんの参拝客で賑わう中、教学布教研究所川口一道師の導師の元、厳かに光明供錫杖法要が執り行われました。参拝に来られている方々もお参りの手を止め、その法要の厳かな音色に心を奪われているかのようであった。


伝教大師像建立5周年記念法要

伝教大師報恩法要

大般若理趣分転読

令和6年10月20日新上五島町荒川郷において伝教大師像建立5周年記念法要を厳修いたしました。

毎年させていただいておりますが、今年で5回目になりました。天候も荒れ模様でしたが、法要を始める頃には雲も晴れ、秋のちょっと強めの爽やかな風が私たちを包み清々しい法要となりました。大般若理趣分法要を厳修し、参詣された荒川郷の方々にお加持し、皆の健康と安穏を御祈願いたしました。

一隅大会を開催

5周年記念法要にあわせ町制20周年記念シンポジウムとして、一隅を照らす運動大会を開催しました。記念講演として三千院門跡門主小堀光實大僧正にお越しいただき「寄り添う心は尊し〜」という演題で講演していただきました。第2講として高橋弘一氏による講演、清興として上五島神楽保存会の皆様による舞の奉納がなされ300名ほどの聴衆の方々を魅了していました。

令和7年度年間行事のお知らせ

天台宗九州西教区宗務所長 嘉瀬慶文

                                      
謹 啓
教区内諸大徳の皆様には平素より教区行事に御協力賜り、誠にありがとうございます。

新型コロナウィルスは第5類になり全国的に様々なイベントが活発に行われるようになりました。

当教区といたしましても状況を見ながら安心して行事が行えるように取り組んでいく所存です。合掌

行事予定

教区研修会           8月29日
新上五島町シンポジウム    10月11日12日
対馬伝教大師像建立落慶法要  10月18日19日
一隅を照らす運動全国一斉托鉢 10月〜12月
藤光賢大僧正傳燈相承祝賀会  10月11月

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