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長野 寂照
天台宗の僧侶になるには「円頓菩薩戒」という大乗の菩薩が受持すべき戒律を受ける必要がある。
詳細は省くが簡単にいうと我々僧侶が菩薩になる為の重要な戒律といえる。
私自身が菩薩になるということ自体がおこがましいが、比叡山の僧侶の方々はその戒律を今でも守っておられる。
比叡山横川の僧侶である恵心僧都の御作に『六道講式』があり、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天界の六道の様子が説かれている。
その人間界の僧侶の文には「頭を剃って心を剃らず衣を染めて心を染めず」とある。頭を剃ってはいるが心は綺麗にはなってはおらず、衣は染まった色の付いた物を着ているが、心はまだ仏法に染まりきれてはいないとご自身を戒めている。
この文を読む度に身の引き締まる想いは今でも変わっていない。
伝教大師最澄様が天台宗を開かれる際に著した『発願文』には「上は諸仏に違し、中は皇法に背き、下は孝禮を欠く」とある。仏法と多少かけ離れ、国の法律から時にはみ出したり、親や恩師に対して孝行がまだ欠けているとご自身を戒めている。その上で「我れ未だ六根相似の位を得ざるよりこのかた出仮せじ」とある。
六根とは眼・耳・鼻・口・身・意(心)の六つであり、その六つが仏様と似た清浄な状態になるまでは世間に出て行くことはしないという決意を表されている。
六根が仏様と似た清浄な状態に果たして私は成れているのかと自問をくりかえす日々である。
そんな浅学な言動を繰り返し極めて低俗な私でも、一度衣に袖を通せば、祈願回向関わらず、ただ一心に仏を念じたいと思っている。
檀信徒と交わる際には包み隠さず応対し、少しでも檀信徒の方々に安心を届けたいと願っている。
最澄様の『御遺誡』の最後には「努力せよ 努力せよ」とあるが、六根相似の位は私にはまだ果てしなく遠い道のりであり、仏道の先を行かれる先輩方の背中をただただ追うばかりの日々である。
令和5年10月22日新上五島町荒川郷において伝教大師像建立4周年記念法要を厳修いたしました。
4周年記念法要にあわせ一隅を照らす運動九州西大会を開催しました。記念講演として伝教大師の御教えを唱える〜詠讃道ご詠歌〜という演題で九州西地方本部より山下隆源本山助講師、脇山正舜本山助講師、一番ヶ瀬地方本部長にお越しいただき講演していただきました。
天台宗九州西教区宗務所長 嘉瀬慶文
謹 啓
教区内諸大徳の皆様には平素より教区行事に御協力賜り、誠にありがとうございます。
新型コロナウィルスは第5類になり全国的に様々なイベントが活発に行われるようになりました。
当教区といたしましても状況を見ながら安心して行事が行えるように取り組んでいく所存です。合掌
行事予定
各団体の皆様へ
新型コロナウィルスは第5類に分類されたことにより活動規制が緩和され活発な活動がしやすくなりました。教区内においても感染防止を意識しての会議、研修会を開催しても良い時期と思われます。
各団体にて状況を見て御判断いただきます様お願い申し上げます。
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