祖師先徳鑚仰大法会特別授戒会

平成29年10月25日福岡県久留米市草苑大ホールにおいて九州西教区特別授戒会が行われた。

数日前の台風の影響もなくとてもいい晴天の中、午前の座174名、午後の座192名の合計366名の参加者が集い厳かに執り行われた。

毘沙門堂門跡叡南覺範探題大僧正を伝戒大和上に迎え、随行長に小堀光實延暦寺執行、随行員に甘井財務部長、大法会事務局より梅山師にお越しいただいた。

授戒会を始めるにあたり、小堀光實延暦寺執行より「この授戒会を厳修するにあたり、たくさんの方々にお越しいただきとても感謝しています。是非今から受けられる授戒会を、このご縁を大切にしていただきたい。」と開式の挨拶をなされた。

説戒会では布教師会会長である鍋島隆啓師が説戒師を勤め、戒弟に授戒の大切さや意義、自分の心の三毒を浄化することで菩薩に近づけることを丁寧に説明いただいた。

正授戒会を厳修するにあたり、戒弟に法要の説明や進行をする教授師の高木師より法要の説明を受け、法要には身口意を捧げて一心に勤めることが大事であると伝えられた。


いよいよ戒行事を先頭に式衆、来賓、奉行、伝戒大和上が会場に入堂され戒弟は一同合掌にて迎えられた。

和上と共に礼拝をし、法要が始まった。礼拝の後には和上より法要の趣旨である表白を唱えていただき、後に懺悔、三帰三竟を唱え仏法僧の三宝に帰依をしていった。
戒義は十二の門があり、和上は一つ一つ丁寧にわかりやすく授けて下さった。


戒弟全員が和上より「かみそり」をいただくときに、戒弟、出仕僧、会場スタッフ、来賓、随喜僧、寺庭一丸となり全員で「南無阿弥陀仏」を唱え、その声の波は極楽浄土へ届きそうな勢いであり荘厳さを極めた。

おかみそりをいただき現代の菩薩としてこの戒を日常に保ち日々の生活に勤めることを約束できますか?と和上の問いに対し戒弟全員で「能く持つ」と誓い、その誓いを聞いた後、和上より「第一反の時」という声と共に大鐘の音色が響き渡り私たちの心の中に仏様が目覚め、

「第二反の時」のお声と共に大鐘の音色が響き渡り私たちの頭上に仏様たちが集まり、

「第三反の時」というお声と共に大鐘の音色が響き渡り私たちの心の中にス~っと仏様たちが入り込むような気持ちになり、仏心が芽生えたようでした。

晴れてお釈迦様の弟子になった戒弟たちに血脈が授与され、法楽に般若心経をお唱えした。

最後に和上より御十念を授けていただき、和上から「このお念仏は昨年ご遠忌であった恵心僧都のみ教えである往生要集より生まれた大切な心です。またこのみ教えにより、のちの法然上人や親鸞上人が生まれていき、日本の仏教をい大いに栄えさせました。このお念仏をみなさまに授けることにより、皆様の心に仏様が必ず宿り、これからの日常生活において、戒弟として菩薩の道を進んでいただきたい。」とありがたいお言葉をいただいた。

最後に奉行である嘉瀬宗務所長より「本日は長時間に渡り大変お疲れ様でございました。また和上を始め各位様方には長時間厳修、ご臨席、ご随喜いただきまことにありがとうございました。戒弟の皆様は本日戒を授かり、天台宗の檀信徒として一歩前に進まれたことと思います。次は本山へお礼参りとして共に比叡山に登りましょう。本日はまことにお疲れ様でございました。」と挨拶され、授戒会は盛会裏に幕を閉じた。