聖徳太子ゆかりの寺
御本尊
本堂十一面観世音菩薩・奥ノ院聖観世音菩薩
寺宝
本堂本尊他、阿弥陀如来立像、阿弥陀如来座像、天台大師、伝教大師像
奥ノ院本尊他、不動明王、聖徳太子像、山王権現四天王石像
年中行事
正月祭(元旦)・初観音祭(一月十八日)・花まつり(四月八日)・よど祭(八月九日夜)・例祭(毎月十八日)
縁起
金峰山山系最北の三ノ岳山に位置する聖徳寺は、推古天皇二年、聖徳太子の命により開かれた寺と言伝えられる。山岳修験の聖地として往古は、飽田、山本、玉名郡内に三十六坊あり、中世菊池全盛期には、三郡内に七十五町の寺領の寄進を受け加藤清正の参詣にあっては、境内四方八町の寄進をしたと言われ、菊池、鹿子木、加藤、細川各代の庇護を受け伝統の祈願寺として現在に至る。また初代開元坊より四十九代目の権大僧都法宿住職の時、寛文三年に上京して洛陽北野の松梅院末寺となり、二十三年後の貞享三年比叡山正覚院末寺に改められる。明治十年、西南の役にて本堂が焼かれるという難を被ったが、明治三十八年に再建をされる。山頂奥の院には、平安時代の本尊聖観音菩薩と不動明王を安置しているが、聖徳太子ゆかりの三ノ岳観音として信仰を集めている。